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データを活用して生きていく

統計検定2級を受けてきました

梅雨らしい雨が降りそうな天気の中、統計検定2級を受けてきました。

1週間前から「やばいやばい」と言いながら勉強し始めて
まぁ落ちずに済んだのではないか、というところです。
解答は2日程度で発表されるみたいなので、楽しみです。
(すでに2問も間違っていることが判明しているが、、)

モチベーション

統計検定の存在は前から知っていたのですが
レベル感がよく分からず、世の中にどの様に認められているものなのかも
不明だったのでスルーしていました。

そんな感じだったのですが、今年に入って
某分析力をコアとするほにゃららな企業の求人情報の欄に
「理論的な知識(統計検定2級程度以上)」と記載されているのをみつけました。
上位の職種を見ても2級程度以上と記載されていたので、安直ではありますが
「まぁ2級受かっていれば実務で分析してる人間として恥ずかしくはないのかなー」
なんて思ったのがきっかけです。

それで試験内容を確認してみると、
「データを扱うための初歩的なリテラシーの問題」と
「仮説検定などの推測と呼ばれる問題」の
大きく2つに分けられそうなことが分かりました。
http://www.toukei-kentei.jp/about/pdf/grade2_hani_140901.pdf

前者に関しては改めて勉強する必要はなさそうでしたが、
後者に関しては普段使わないのでいくらか勉強する必要(勉強する価値)がありそうでした。
今回から始まる準1級を受けてみようかなという気持ちもありましたが、
受験料が高かったのに加えて、1級に比べてだいぶ範囲が広く、
勉強する時間が確保できるか怪しかったので今回は手堅く2級を受けてみることにしました。
(我ながらナイス判断だったと思います)

勉強方法

まずは、過去問を解いてみようと思い公式問題集を買いました。

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2012〜2014年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2012〜2014年]

「過去問も買ったし余裕で受かるわー」なんて思ってたら
いつの間にか試験の1週間前になっていて、
いざ2012年の問題を解いてみると、6割程度の正答率で焦りました。
間違える問題の多くは信頼区間の計算だったり検定統計量に関わるもので、
「推測」の問題がやはり弱いということが確認できました。

間違った問題については解説をじっくり読んで理解を深める様にしました。
ただ、公式問題集の解説では各問題の「解き方」についてしか分からないため、
体系的に解き方を理解するのは難しかったです。当然と言えば当然ですが。

ですので、時折Wikipediaを見て頭を整理しつつ
足りない部分については別途ググって知識を補っていくという感じになりました。

これを何度か繰り返していくと、
直近2回の過去問では9割弱合う様になり、
落ちることはないかなーという感じで試験に臨みました。

所感

試験までの時間が残り少ないという状況で、
理論の本質的な理解よりも計算方法の暗記に走ってしまったことは若干後悔しています。
各検定統計量でなぜ検定ができるのかとかそういうことは全く分かっていません。
仮説検定が使われるケース自体が減少していきそうな世の流れに逆行して勉強する
機会を逃してしまったという喪失感がややあります。
(試験が終わった今となっては仮説検定について全く勉強する気が起きません)

また、逆に考えると大して理解していなくても
2級は取れそうなレベルであることが分かったので
2級を受かること自体にそれほど意味はないなーとも思いました。

さらに余談ですが、問題の中にはRを使えば一瞬で分かるような問題もちらほらあり、
「こんなのの計算の仕方を覚えるの?」って感じで辛かったです。
例えば、確率分布の上側確率の表を使って確率を求める方法とかです。
(紙と鉛筆(と電卓)があれば計算できることは凄いなとは思いますけど、、)

今後の話

今回2級に受かったとして次に準1級や1級を受けるかという話ですが、
多分受けないと思います。
「データ分析する人は博士号か統計検定1級持ってないとダメ」
なんて世の中になったら考えますが(笑)

試験合格を目標にすると合格することに最適化し
中身の本質的な理解は軽視してしまうことを今回改めて実感したので、
わざわざ高いお金を払ってそんな目標設定をする必要はないかなあと
私は思いましたという感じです。

追記

結果が出ていました。
統計検定:正解発表
自己採点してみると4問ミスでした。まぁこんなもんですか。

追記2

最優秀成績賞というのをもらいました。
嬉しいのは間違いないのですが
4問ミスで最優秀ってどうなの、、